地ビールの会

yamaokasakeya2006-07-06

 雨が降りそうで降らないまま、蒸し暑い夕方になった地ビールの会。直前でバタバタと申し込みがあり、4人の方が参加です。初めての方もお一人。
 お出ししたのは、全部で10種類。目論見どおり、前回よりも種類が減ってます。しかし、まだ多すぎると思いますけど。
 小江戸ビールから、今発売中の全商品の製造を終了し、新商品に切り替えるという連絡があったので、まずは製造を終了する商品から出すことにします。

 今回お出ししたのは次の通り。今回は順番を控えてあるので間違いありません。

小江戸ビール  伝説のビール職人
新潟麦酒    麻物語
オゼノユキドケ ブラウンヴァイツェン
志賀高原ビール 美山ブロンド
新潟麦酒    ゴールデンケルシュ
オゼノユキドケ レッドエール
志賀高原ビール IPA
オゼノユキドケ 黒
志賀高原ビール ポーター
新潟麦酒    エール・ド・ルレクチェ

 まずは、伝説のビール職人。今月中に出荷が終わる商品です。
 こってりしたものが多い地ビールの中で、味に個性がありながら、それでいて飲み疲れのしにくい、非常に見事なバランスが取れていると思います。なんだかんだで、これが一番好評でした。
 次のブラウンヴァイツェンは、ほどほどにぬるくしてお出ししたので、ヴァイツェン特有の甘い香りと炒った麦芽の香ばしさとが引き出されていました。
 三つ目の美山ブロンドは、すっきりした印象もあるんですが、アルコール度数は6度以上あります。そのため、こってりした印象も隠れています。参加の方々が結構お酒に強い人が揃っていたせいか、軽く飲めると感想が帰ってきました。といっても、度数は高めなんですから、飲みすぎにはくれぐれも注意が要ります。
 次に、さらに度数の高いゴールデンケルシュです。度数は8度。さすがにここまでくると、喉ごしなどが、普通のビールと違うのがはっきりします。一度の違いも、かなりはっきり出てきます。もちろん、ぐいぐい飲むべきものではありません。ちびちびとワインのように飲むものです。
 ここから、度数でなく際立った個性ビールを出していきます。まずレッドエールです。比較的ホップを多めに使った苦いビールです。香ばしい麦芽の風味とうまく調和させてあるので、飲みづらいということはありません。
 そして、そのホップの苦味、麦芽の甘さをさらに引き出したのが、IPA。上手くバランスの取れた、比較的のみ安い仕上がりとはいえ、ホップの苦味が思っていた以上に好評でした。
 続いて、オゼノユキドケ 黒です。こげからくる強い苦味が特徴なんですが、十分にぬるくなっていたので、むしろ甘さが感じられるほどでした。
 苦いところに甘さが加わって、こってりしながら飲みやすいビール、ポーターです。上の黒と合わせて、普通に売っている「黒ビール」との違いで大いに盛り上がりました。
 一通り味見してもらって、最後にフルーツビールのエール・ド・ルレクチェです。じつは、今回さくらんぼの差し入れがあり、そのさくらんぼとあわせるなり、口直しをするには、これが良かろうと思い選びました。甘い香りが好評を博すなか、さくらんぼは見る見る減っていきました。さくらんぼの差し入れ、ありがとうございました。

 さて、お開きになってから、参加者の方々の興味は、自然、もうすぐ新しい商品に切り替わる、小江戸ビールに集まりました。新顔の志賀高原ビールなどももう少し注目してほしかったんですが、「これで最後」っていうのは強いですね。