招徳の酒粕 270円也

yamaokasakeya2005-12-21

 暇だ不景気だと言っても、さすがに師走です。お歳暮、正月の用意と、普段に比べて注文が増えてます。それにこの寒波の到来で灯油の注文が増えてます。毎日があわただしくて、メールの返事も滞りがちです。ブログにしても、ネタはあるのに、書く暇がありません。今日は久々に書けそうです。途中でフリーズしませんように。

 さて、この冬最初の酒粕が、今日ようやく入荷しました。分けていただいているのは、今月8日に見学に伺った、伏見の招徳さんの酒粕です。もう、ずっと以前からお世話になってます。せっかくですから、早速に甘酒にして味見してみました。
 日本酒にいろいろあるように、酒粕にもいろいろありまして、甘いもの辛いもの、香りの良いもの、水分の多い少ないなどなど、さまざまです。招徳さんの粕は、甘すぎず辛すぎず、香りはきつ過ぎない程度に華やか。甘酒にも粕汁にもどちらにも使えます。水分も比較的多めで溶けやすい。際立った個性に欠けるかもしれませんが、非常にできのいい酒粕だと思います。ただ、粕汁にするときには、鮭のアラよりも、お揚げの入ったもののほうが、よくあうと思います。もちろん、酒粕の甘酒にしてもかなりのもので、酒粕自体のほのかな甘みがあるので、砂糖も控えめですみます。今日の甘酒も、甘さ控えめです。それでも美味しくいただきました。
 近年、日本酒の飲まれる量が少なくなっており、当然酒粕も減っています。昔なら始末に困っていて、さながら産業廃棄物のように扱われていた酒粕も、今では貴重品です。まして、高級酒の酒粕ならなおさら貴重です。
 招徳の酒粕は、純米吟醸以上の酒粕ばかりです。じつは、いつも頼んだだけ分けてもらってるわけではありません。入荷が滞ることもあります。
 そんな貴重なしなです。みなさま一度お召し上がりください。