環日本海の蔵人さん

 島根に環日本海というお酒がありまして、わたしも試飲会で一度や二度は味見させていただいたお蔵なんですが、そこの蔵人さんと3日の夜お会いし、話弾んで、うちの店におこしになりました。お一人でお越しかと思っていたところが、乗ってこられるはずのバスを見つけた母から、「女の人が挨拶してはった」と聞かされ、そうか、バーのときと同様、彼女さんとお二人かとちょっと驚きました。小観光みたいなものですね。
 在学当時は全くご縁がなかったものの、実はお二人とも私と大学が同じ。すこし学生時代の話もしましたが、話題はもっぱら、うちの店のことでした。うちの店を面白がってくださる方は結構多いのですが、こんなに楽しんで下さるかたは珍しい。店を私の好き放題にしているところが、琴線にふれはったようです。でも、当たり前ではないですか。せっかくお店があって、しかも、「今までどおり」では立ち行かないことが、はっきりしているのです。駄目でもともとが、大いに許される状況です。好きにしないともったいないです。
 話題は尽きませんでしたが、よくよく思い返すと、酒の業界人同士らしい話題は、あまりありませんでした。商品の説明をしたのも、半分くらいは野菜やお米についてのことでした。もっぱら、今のような店になるまでの理由や経緯や、そうしたことを聞かれたように思います。
 格別楽しかったせいか、時間がすぐに過ぎてしまいお昼時。帰り際にお土産をくださいました。すごく気になるトマトジュースです。

 昼食の予定のお店の行き方をお教えして、ついでに道中のお店の親子丼のお話をしましたら、ご存知でした。お昼の予定は決まっているから、親子丼はまたの機会かなと思っていたのですが、なんと両方行かれたようです。お昼ごはんには、ちょっと多目だったでしょうね。