こんなところへ行けませんでした

 10月1日は日本酒の日。そして、今年は滋賀県の酒造組合が地区ごとにあったものを一本化された年。その記念で、「近江地酒まつり」なるものが催されました。県内全蔵が集まる、非常に貴重な機会です。しかし、この貴重な機会であるにもかかわらず、直前まで開催を知らず、結局参加できませんでした。残念です。さて、以下、かなりおっさんじみた愚痴ですので、読み流してください。

 よりにもよって10月1日は、酒蔵を三軒まわってお酒を仕入れてました。そのたびに、この催しの話題も出ました。聞いてるだけで残念だったんですが、ちょっと気になったこともありました。
 蔵の方の服装が、スーツにネクタイ、その上に法被と決まっていたこと。ホテルでやるからでしょうか? この通り、現場を見てませんからなんとも言えませんが、他の会場でも見かけますね。正直言って、個人的にはすごく変な格好だと思っています。営業の方は、まあそれでも仕方ないでしょうか。それにしても、正装=スーツにネクタイという発想もどうかと思いますが、しかもその上に法被って…。
 そもそも、日本酒は「和」の文化でしょうに。国酒といってるんでしょうに。酒屋万流でしょう。なのに洋装統一。蔵の方も、蔵主もおられれば、営業の方もあり、杜氏さんら仕込み担当のかたもおられるかもしれません。それぞれにあった格好というものがあると思うんですよ。
 茶摘の五月女さんや田植えの早乙女さんや大原女さんの格好をご存知ですか? 一見野良着に見えますが、自分たちの普段の仕事着をもとにした、ちゃんとした正装です。着こなせる方なら和装がいい。蔵の仕込みの担当の方なら、今時ですから作業着でもいいでしょう。ただし、銘柄と社名が刺繍された、新品の作業着にするんですよ。それはそれで格好いいもんです。

 そんなことを気にして、愚痴を書いてしまったばかりに、別の気になるところが書けなくなりました。またそれはどこかで言うこともあるでしょうから、今日はこのへんで。