いんどりんご

yamaokasakeya2007-05-11

 頂きものです。何ともいえない薄茜いろですね。
 当然ですが、りんごですから秋のものですが、今まで保管されていたもののようです。
 印度りんごといえば、かなりの年配の方でないと、ご存知ありません。ふじりんごが広まるより以前の品種で、70年代には市場から姿を消していたものです。以前、テレビ番組で探して回っても見つからなかったという話も聞きました。

 しかし、世の中たいしたもので、作り続けておられたところがあったんですね。たいしたものです。
 似たような話では、パイなどに使われる紅玉りんごも、ふじりんごが主流になって価格が暴落した頃に、全国で品種の交代が行われて姿を消したのですが、青森のある村が作り続け、ふじの人気が一段落した頃、東京市場で高級りんごに変貌したんだとか。

 さておき、色も綺麗ですが、味は控えめに甘く、酸味はありません。実は緻密で舌触りが良く、やや柔らかめ。柔らかいのは冬越しのせいでしょうか。あまり覚えのない味です。千秋りんごにこんなだったでしょうか? 思い出せません。
 甘さならふじのほうが強いはずですが、この緻密な舌触りは特有のものです。根強い人気があるのもうなづけます。

 美味しかったです。