流通事情


 最近、一時のブームに比べるとうんと落ち着いた焼酎ですが、流通段階では扱いやすいこともあって、問屋は色々扱ってくれています。もちろん種類を絞りつつですが。
 しかし、扱いがあるといっても、在庫があるとは限りません。普段は在庫がなく、こちらが注文してから発注というものが多いです。やっかいなのは、仕入れる数がまとまったら発注というもので、入荷がいつになるか分からないこと。
 たったいま入荷した、玄海酒造の壱岐という焼酎もそういう扱いです。数がまとまったらと待たされて、ひどいときは一ヵ月後に配達ということもあったので、さすがに問屋を通じては無理と判断し、メーカーから直接仕入れています。名前の通り、長崎県壱岐で造られています。離島からだというのに、電話すると早ければ翌日夕方に。遅くとも翌日発送でさらに二日たって(つまり3日後)入荷です。
 最近は、郊外に移転した問屋が多く、配達も翌日になることが普通です。こうなると長崎の離島からでも問屋が在庫している場合とさほど変わらないのです。流通が不思議になっています。