アサヒビール吹田工場 白鹿ミュージアム

 地区の酒販組合という酒屋の組合の研修旅行に参加してきました。遅刻してご迷惑をかけたりしましたが、ともかく、バスは出発。車中での飲み物は試飲に備えて手をつけません。 行き先はまず、アサヒビールの吹田工場。失礼ながら、残念ながら、これといった見所がないなという印象。ビール工場って、大手の場合どこへ行っても設備としては、そうは変わり映えがしないし、説明も初歩的なところで止まってますから、製造設備以外でちょっと変わったものでもないと、印象に残りにくいんでしょうかね。キリンビール神戸工場は、庭にケナフが植えてあって、池にめだかがうじゃうじゃしていたのがとても印象的でしたし。今はなきキリンビール京都工場は立派な庭園とレストランにある度数10度のビールが印象に残ってますから。
 それでも強いてあげるなら、時間内なら何杯でもビールが試飲できること。ただし、普段はできたてのスーパードライのみですが。それと、かなり良い状態のホップが手に取れる形で展示されていることですかね。特有の苦い味と刺激的な香りを実感できます。何かイベントのあるときに行くのがお勧めですね。

 次なる目的地は、白鹿の古い酒蔵を生かした酒ミュージアム。江戸時代に推計500を数えた灘の酒蔵も、米軍の空襲と戦後の酒造近代化、そして震災で全てなくなり、最後に残った建物を復元修理して展示施設にしたもの。それだけでも値打ものです。
 展示品自体は、代々の当主が収集した古美術品と使われなくなった酒造りの道具で、よくある形なんですが、そこはそれ、古くから力があった大手の蔵だけに、蒐集品も相当なものです。ただ、その辺の値打ちに今ひとつ疎い私の目を引いたのは、江戸時代の酒番付。同様のものは幾つも作られたそうですが、ここの展示品はたしか現存最古のものだと聞いた覚えがあります。それの複製があれば是非欲しいんですが、あいにく古いポスターの複製だけでした。
 白鹿さんの長期熟成純米酒というのをいただきながらの昼食になりましたが、その後に用事があったので、昼食後すぐに抜けてきました。そのまま参加していれば、神戸スイーツとなにわ麺だらけに行ったはずでした。

今回の費用
参加費 3000円

 その後の用事は、お酒と関係がないので省略しますが、実に良いものを見せていただきました。でも、目が疲れました。