滋賀県高月町のお米 1キロ 500円也

 滋賀県は古くから京都向けのお米が作られてきましたから、「近江米」は、ちょっとしたブランドになってます。近江米の中で名高いのは、甲賀や日野といった東部ですが、そのほかにも良いお米はあるものです。これもそんなお米です。前の日にお酒をもらいに行った、湖の誉の蔵主から、ご近所の農家を紹介してもらいました。去年は私の失敗もあって仕入れることが出来なかったので、分けていただくのは初めてです。
 時折おられるんですが、この農家のご一家、必要なこと以外語られない。なので、どんなお米を作ってるのか、食べてみるまで分らないのです。
 早速に味見をしたのですが、炊きあがりは実はあまりよくありませんでした。どうやら水加減がよくなかったようです。その辺は割り引いて食べてみましたが、割り引かなくても十分に良いお米です。
 精米しているときから気になっていたのですが、とにかく粒が大きい。大きいと言っても、直径の差が十分の一ミリ、十分の二ミリといった違いなんですが、とても大きく見えました。粒張りが良いというやつですね。これだけでも高く評価されます。もちもちと、歯ごたえがよく、おにぎりにしたら口の中で米粒が解けます。
 また、米粒が立っていて、粒の表面が綺麗です。米の表面がべとつきすぎていないんですね。ですから、米粒同士のさばけがいい。焼き飯などにしても、パラリとした仕上がりになります。いいですね。
 このお米はうちでは3種類目のお米になります。すんだ味の越畑、旨味のある天引ときて、粒張りの高月が加わりました。こういう良い品物を扱うことが出来るのは、商売人冥利に尽きます。後は、お客さんに食べてもらうこと。頑張りますよ。