日本酒の会

 新年最初のお酒の会です。暖かい日ながら、雨模様。この日参加いただいたのはお二人。最近よく参加いただいている方々です。ありがたい限りです。
 新年最初ですから、しぼりたてのお酒をたくさん出すのもいいのかもしれませんが、そればかりでも芸がないので、少し工夫をしてみることにしました。
 ということで、お出ししたお酒です。

福来純 屠蘇酒
招徳  純米吟醸しぼりたて
都鶴  純米吟醸
招徳  純米吟醸 花
オゼノユキドケ ホワイトヴァイツェン

 まずは、せっかくの新年ですからお屠蘇です。しばしお屠蘇談義に興じました。
 つづいて、季節のお酒、しぼりたてです。本来冷酒用のお酒ですが、お燗にもしてみました。生酒のお燗は香りが強くなることもあって失敗しやすく、そこそこのあがりでも苦手な人もおられます。今回はお二人のお口にあったみたいで一安心。
 都鶴の純米吟醸は、ある酒問屋さんの企画された伏見のお酒の頒布会用の限定品です。度数が低めで軽い口当たりです。燗にするときれのいい辛口にあがりました。これはこれでなかなかいいです。
 一工夫したのは、招徳の花です。この日のお酒の中では一番お燗向きなので、まずはひやと燗を飲み比べて燗あがりを実感してもらいました。そして、これを使って、甘酒を造りました。
 普通、酒粕をお湯で溶いて甘酒を作りますが、お湯でなく日本酒で溶かして作ります。このとき、酒粕の元になったお酒と同じお酒を使うのが、美味しく作るコツだそうです。うちの酒粕は招徳の酒粕です。それも多分、花の酒粕のはず。
 どのくらいの酒粕を溶かすかとか、温度はどのくらいがいいかというのは、まだまだ研究途中で、ほとんど出たとこ勝負でした。仕上がりは、思っていた以上に優しい口当たりで、好評いただきました。でも、あんなに飲みやすかったら、飲み過ぎそうで少し怖いくらいです。かなり良くできたので、冬の間の定番にしようかと思ってます。
 まだ少し物足りないご様子でしたので、要望にお答えして、都鶴と招徳の花を3:7で混ぜて燗にしてみました。日本酒のブレンドは一度だけコツを聞いただけで、ほとんど実践してないので、どうなることかと心配でしたが、結構うまくいきました。出来上がりは都鶴の特徴がよく出ているという意外なもので驚きました。
 最後に地ビールをだして、お開きです。

 新年最初ということで、新しいことをした会でした。参加いただいた方もさることながら、私自身が楽しんで、勉強になる会で実に有意義でした。
 次回は21日の地ビールの会と24日の日本酒の会。24日までに、新しいにごり酒が入荷すれば、何種類かのにごり酒の飲み比べができるはず。お楽しみです。