お酒の関係者の交流会

 思いがけずお声かけを頂き、とある席にお呼ばれしてまいりました。造り酒屋の方や私のような小売の酒屋が交流する会です。企画と準備をしてくださったのは飲み手の方。こういうことにお骨折りいただけるとは、全く頭が下がります。恐縮しきり。
 当日の参加者は、会費の他、呑む分くらいのお酒を持参ということで、当店で取って置きに近いと思えるお酒「北國街道 純米吟醸 しぼりたて」と、この時期なら文句なしに取っておきの夏野菜を持っていきました。両方売りものですが、野菜のほうに自信があるところからして、われながら妙な酒屋です。

 会そのものは、ある酒屋さんのご自宅を会場に。参加は10人ほど。若い顔ぶれが多いのですが、中でもものが分かってない私は、もっぱら聞き役。普段はどこをどうしても聞くことの出来ない、日本酒の深淵を覗かせていただいたように思います。特に、日本酒のまろやかさを決める要素を聞いたときには、目から鱗でありました。もう、新しい知識に接する連続で感心しっぱなしでした。
 主催者のかた、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

 ところで、参加した皆さんは、私も含めて、いずれも四合ビンを一本分ずつほど、お酒をお持ちでした。さらにもう1本一升瓶が空きました。一人平均で五合ほどが空いたはずです。しかし、だれも正体をなくさず、ぴんと張り詰めた心地より緊張感を伴って、会は進んでいきました。
 皆さんよく飲みますね。私はというと、翌朝少々だるかったです。