山王神社秋祭り

 お酒の会に何度か来ていただいているお客さんからメール。京都の西、太秦の隣の山ノ内にある山王神社の秋祭りで、狂言を奉納されるというお誘いです。大学時代にやっておられたとは聞いてましたが、舞台はもちろん拝見してません。せっかくのお誘いです。時間もあるので、地図で確認して行ってきました。
 狂言は何度も見たことがあります。近所の千本閻魔堂で、初夏に狂言が上演されるからです。ただ、閻魔堂の狂言壬生狂言と似て、今の狂言とは違います。山王神社のお面のない狂言は少し見慣れないものでした。
 演目は「千鳥」酒屋が舞台で、つけで酒を持って帰ろうとする客と酒屋の主人とのやり取りは、実に覚えのあることが多く、大いに楽しませてもらいました。
 ところで、お誘いくださったのは、酒屋の主人を演じたかたなのですが、対する酒屋の客である太郎冠者を演じておられたのは、いつも野菜を分けていただいている、上賀茂の森田さんのご親戚の方。思いがけぬ偶然に、会場でお会いした森田さんと驚いたものです。
 秋の夜、なかなか見る機会のない秋祭りを見ることもでき、大いに楽しい夜でした。ちなみに、こちらの神社のお祭りにも、うちの町内がお祭りのときに奉納するような剣鉾があります。それを見ることができたのも収穫でした。