ぎんなんの焼いたの

yamaokasakeya2006-10-16

 うちの前の街路樹は公孫樹です。15年ほど前までは、枝が隠れるほどビッシリと実がなっていましたが、ここ10年ほどはほとんど実をつけなくなりました。いろいろと思い当たる理由があるのですが、これという確証もないので、どうにもなりません。今年もほとんど実がなりませんでした。下から見上げても二つ三つが見えるくらいです。
 ちょうど今日、例年に比べてずいぶんと早い街路樹の枝切があったので、作業の順番が回ってくる前に、樹に登って実を採ってきました。木登りは2年ぶりくらいでしょうか。登っている間、全く落ちる気がしないのは、逆に怖いことかもしれません。
 取れた実は、すぐさま母が掃除して焼いてくれました。写真は焼く直前です。じつは採れた実はこれで全部。以前はバケツに山盛り取れて、毎日おやつに食べていましたから、信じられない少なさです。
 少ないのはさておき、立派な実でしょう。しかも丸に近い。これは市場でも評価の高い良い実です。公孫樹にも品種があって、この樹は大きい実がつく品種のようです。ほんのわずかの秋の幸ですが、美味しく頂きました。

 ところで、他の地域では雄の樹ばかりだと聞きますが、京都では雌の樹が主です。統計上、京都は全国でもっともぎんなん食べる土地なんだそうです。京都にお住まいの方、これも京都の味だと思います。道に転がる秋の幸を一度ご賞味あれ。