長期予報

 翌日、翌々日くらいの天気なら当たるようになったと言われる天気予報ですが、数ヶ月間にわたる長期予報は、相変わらずよく外れます。それこそ、逆と思っていればちょうどいいくらいといわれるほどです。
 こうなると、昔からの方法が案外あたることがあります。カマキリの卵の位置で雪の深さを予測したり、花の開花の時期で冬の厳しさを予想したりというものです。
 その中で、非常に特殊なものが、「寒試し」と言われる方法です。北陸以北の北日本で使われるもので、小寒から立春までのひと月近い間の時期を、二十四節季に当てはめて長期予報をするというもので、例えば立春直前に天気がよくて暖かなら、冬の前半は穏やかだとか、そういう具合に予測します。根拠は全く分からないので占いみたいなものだと思っていただけるといいのですが、台風の襲来などはかなり上手く当てておられます。

 そんな寒試しをわたしも毎年試してるんですが、なにしろ大雑把にやってるので、何月ごろにどういう天気と言うのを対照するのが上手くいきません。それでも気象庁よりましですけどね。

 さて、今年もやってみたんですが・・・かなりへんな具合です。気温は例年並みかやや高めですが、天候はずっとグズグズしてまして、五月後半から六月前半にかけて天気がいいほかは、雨が多そうです。

 夏野菜ですとトマトが心配ですし、なにより雨に弱いライ麦の収穫と乾燥に支障が出ないか気になります。寒試しを教えてくださったかたに、今年の詳細をお聞きせねばなりません。