志賀高原ビール タカシインペリアルスタウト 500円
志賀高原のふもとの温泉町にある志賀高原ビールの限定品です。
思えば一味違った限定品がそろっているところです。当店でお取引が始まった年の最初の限定品が、自家栽培の米を使った美山ブロンド。それから自家栽培ホップを使った美山ブロンド・ハーベストブリュー。その次が、非常に濃厚でホップの利かせたハウスIPA。
定番品が、麦芽の甘さとホップの苦味が上手く調和していて、濃厚である割に、初めてのかたにも比較的飲みやすい仕上がりにまとめられているのに対し、限定品はまとまりよりも個性を強調している印象です。
今回のタカシインペリアルスタウトは、以前から同社のブログで「黒くて濃いやつ」と紹介されていたものです。非常に度数の高いスタウトで、9度もあります。ラベルをみただけでもう充分です。インペリアルスタウトといえば、バレンタイン用に発売されたものをうちでも扱いましたが、ここまで高いものはありませんでしたから。
さて、実際に飲んで見ました。こういうのはある程度ぬるくないと美味しくありませんから、10℃を超えるくらいまでにしてみました。
色はとにかく黒いです。あわ立ち結構いいほうでしょうか。泡持ちもしっかりしています。
香りですが、なんでしょう。調子が悪いのか、食後のせいか、立ちのぼる香りの中に、ちょっと好みではない香りがします。焦げた香りもあるんですが、なにかホップの香りもあるんでしょうか。窒素系の臭いを連想します。母は感じないと言いますから、もう一回飲める機会があればちゃんと確かめます。
飲んでみました。こういう濃いものは、味を上手くまとめるのが大変なはずなんですが、本当に美味しいです。
口当たりは一瞬濃厚で、しかし口の中ではドライ。飲み込むとどっしりとした印象があるんですが、アルコールの刺激を感じることがありませんで、むしろ飲みやすくすらある。
実にまろやかで、かつ印象深い。
お見事です。
次回のお酒の会でお出しするんですが、あまりたくさんは作られなかったそうで、分けていただいた数にも限りがあります。大丈夫かな・・・。ぜひ、来年は多めに作っていただきたいものです。本当に。