秋刀魚のムニエルのビール煮込み

 以前、ビール鍋などビールを使った料理をいくつか調べたり、教えてもらったりしたのを、母が2,3回試してくれたことがあります。ビールと言っても、大手メーカーが作ってるのとは違う、エールと呼ばれるものを使います。
 出来上がった料理自体は非常に美味しく頂いたのですが、母はちょっと考え込んで、再び作らないままになりました。わたしの好みでもあるんですが、いい素材を使うなら、その素材の持ち味をなるべく活かそうとしてくれます。ビール鍋の場合、トマトソースなどを使ってるわけですが、他のものを極力使わずに、ビールの風味を生かそうとしたようです。

 そこで最近よくしてくれるのがこれ。塩コショウした青魚をムニエルにし、そこにビールをふりかけて、蓋をし弱火でしばし。水分が大体飛んだところで出来上がり。熱々よりも、一晩おいてからくらいのほうが、味が馴染んで美味しいですね。
 その日に見つかった美味しそうな魚ならなんでもいいのですが、手に入りやすい秋刀魚をよく使っています。
 ビールの分量ですが、フライパン一面に秋刀魚二匹をムニエルにして、小瓶の半分だけ使っています。苦味が少なくて甘いタイプのビールが良いようで、ヴァイツェンやホワイトエール、フルーツビールなどが上手くいきました。
 ビールの残り半分ですか? そのゆくえは母のみぞ知るというところでしょう。