とある試作品  非売品

yamaokasakeya2008-10-22


 何日か前の日記です。売りものに手をつけていることも多いですが、売り物になる前のものにも手をつけています。今回はそういうものです。
 去年から始めましたライ麦ビールの「京都ぐるり」は、おかげさまで今年も好評を頂いて順調にお買い上げいただいてます。そんなわけですから、柳の下の泥鰌をもう一匹などという欲も出てきます。京都ぐるりの第二弾が出来ないものかと思って、地元産の素材を使った試作品をお願いしてみました。
 まだまだ内緒ですが、京都らしい季節感のあるものを使っています。瓶で気付く方もあるでしょう、新潟麦酒さんです。

 若干製法を変えて二種類。
 送られてから一週間ほどたって、炭酸の状態は悪くないはず。さて、飲んでみました。
 色はすごく淡いけれど黄金色に少し近いですね。王冠を開けると、一方は勢いよく泡が立ちました。噴出してきます。もう一方はそれほどでもありませんが、泡は立ちやすい様子です。香りと味は、淡いビールです。ベースになってる淡い味の発泡酒の味が、ほとんどそのまま出ている感じです。
 はっきり言って、素材の持ち味が出てくれません。素材自体がそれほど強烈な個性がありませんから、当然と言えば当然ですが、本当に分かりません。少々落胆しながら、ゆっくり味って飲んでいると、後半かすかに素材の味がしてきました。どうやらこれが精一杯のようです。
 今回の企画は発想は悪くないと思うんです。しかし、このままでは売れません。製法から含めて考え直しとなりました。いやはや難しい。地ビール会社の人は、こういうのをやっておられるんだから、頭が下がります。