都鶴 純米山田錦 ワンカップ 330円也

 最近、小さい容器の日本酒が売れてるとか、売れるように仕向けている人がいるとか。それも、ちょっと良い(高い)日本酒の。ありていに言えば、「このくらいならはずれでも許せるから、試しに買ってみよう」という金額が下がってるので、小さいビンに詰めて単価を安くし、買いやすくしたものです。一人でも一回で飲みきれるので、お酒も悪くならないという利点もあります。
 そこで、当店でもちょっと良いワンカップ仕入れてみました。伏見で上品な味わいのお酒を造る、都鶴さんのワンカップです。
 ワンカップの容量は、10本で一升瓶1本分。たくさん売れてるように見えても、量で見るとたいしたことありません。なので、わざわざ専用のお酒を造ることは珍しく、既に売られている商品を詰めることになります。
 このワンカップも既存の商品と同じお酒なんですが、営業の方のお話では、常温や冷酒でのみやすように、中身が少し違っているそうです。そう聞くと確かめたくなります。サンプルをもらったので試飲しました。夕食前の空き腹でです。ちょっと体張ってます。
 冷酒と常温とお燗を試してみました。並べて飲み比べたわけではありませから、既存商品とそれほどの違いは感じませんでしたが、しいて言うなら冷酒で飲むとちょっと香りが良いかなというくらい。まあ、大体同じです。いい加減ですいません。

 そんな味見を終えて食べる夕食は、和風ではない無国籍風。ちょっと日本酒には合いにくい献立。日本酒が売れなくなってる理由は色々言われてますが、こういう料理もその一つ。でも、お酒を選べば、合わないこともありません。しかし、そのお酒を選べる人がいないのが困ったところ。いま、実に色々な日本酒が新しく出来てるんですが、飲む人も売る側もなかなかそれに追いつけていないんですよね。これからが楽しみだということでもありますが。