新潟麦酒 麻物語 310円也

 空梅雨のせいで、暑い毎日が続いています。暑気払いにビールも飲みます。この夜飲んだのが麻物語です。ビールに必ず使われる麦芽とホップのほかに、麻の実が使われてるのが特徴です。
 麻の実は七味にも使われる、古くからの香辛料です。こういうものが入ってるものは、スパイスビールとも呼ばれます。日本の酒税法では、分類上発泡酒になるもの。ビールのようでいてビールでないとかもしれないと言いますか。国によってビールになったり、ならなかったりします。
 普通は使わない材料が入っているので、当たり前ですが独特の風味です。ビールとしては軽い味わいに、すっきりした酸味があります。麻の実特有のものでしょう。
 私は、暑くなってくると、このすっきりした酸味が実に心地良いのですが、酸味のあるビールになじめない人もあり、麻物語の評価はまちまちです。地ビールは個性的である分、好き嫌いが分かれやすいものですから、こういうことも珍しくありません。
 もっとも、口に合わないという方の何割かは、「ビールらしくない」から苦手というもの。でも、普段見かけるビールとは違うというのが、地ビールの持ち味です。そういわれては立つ瀬がありません。

 出来ましたら、地ビールを飲むときには、ビールと思わず、飲んだことのない新しい飲み物と思って飲んでもらえると、違和感を感じずに飲んでもらえると思うのですが、なかなか難しいです。