オゼノユキドケ 黒 400円也

 暑いときには、苦いものを食べると夏バテしにくいと言います。例えばニガウリのような苦い野菜を食べると体が冷やされるからだそうですが、同じ苦いものでも、コゲの苦味はどうなのでしょう。
 今、これを書きながら飲んでる黒ビール、オゼノユキドケ 黒 は、熟成でまろやかになってるとは言え、相当こげの苦味が感じられます。何しろ、蓋を開けたとたんに、近くにいるだけでコゲの匂いが分るほど。ここまで苦くても、いやな感じがしないのは熟成の賜物。たいしたものです。
 そうそう、黒ビールという区別は日本特有のものだそうで、世界中を見渡すと同じ黒い見た目でも、何種類ものビールに区別されてます。ここでは、面倒なので、黒ビールといっておきますね。

 さて、地ビールは好き嫌いが分かれる商品なのですが、こと黒ビールは、わりと外れなく好評です。黒ビールが飲めないという人はともかく、こげ苦いのがお好きな方は、苦味が際立っている味わいに惹かれるようです。大手の場合、あまり苦味を際立たせると「万人向け」にならず、控えめな苦味になるのですが、そこは地ビール、一部の人の支持でも良いので、思い切った味になってることが多いのです。
 私自身、こげ苦い黒が好評なのが意外だったのですが、よく考えればこの苦味はコーヒーに通じます。コーヒーの愛好家が増える昨今、個性的な黒ビールのファンも増えてるのかもしれません。
 ちなみに私はコーヒーが苦手。カフェインが駄目なのでしょうか。アルコールは大丈夫なので、黒ビールは美味しく頂いてます。