上賀茂 森田さんのB品トマト 3キロ 400円也

 先日肉詰めにしていた曲がりキュウリ同様、畑で捨てられてしまうトマトがあります。
 今年のような天候不順では、やはりかなりの数が出てきます。雨が降りすぎれば実がはじけ、乾燥がすぎれば尻腐れといって、ヘタの反対側が薄茶色になって食べられなくなります。受粉の状態が悪ければ、実が奇形になったり、ドロリとした汁が入らなかったりします。若い実のうちにカメムシに喰われて穴のあいたものもあります。
 こういうものを3キロほど箱に入れて売ってます。利益はかなり少ないので、いっそやらないほうが儲かると思いますが、せっかくですから売ってます。
 こうしたB品は、実がはじけたものは腐るのが早いですが、その他は食べられるところが少ないほかは、味もあまり影響を受けません。生で食べると「ハズレ」がやや多いかもしれませんので、お勧めは料理用です。トマトシチューやピューレを作る人が買って行かれます。トマトを薄く切って炒めて卵を落とすのも美味しいですね。
 さて、カレーを作りました。私の都合で辛さは極力控えめにしてもらってます。このカレーの隠し味がトマトです。トマトを入れるなら、別にビーフシチューやトマトシチューでもいいと思うのですが、これはこれで美味しかったです。トマトの酸味がほんのり利いてなかなかのものです。なお、ないものは無理に買ってこないようにしてますので、ジャガイモや玉ねぎは入ってますが、ニンジンは入ってません。かわりにキュウリとナスが入ってます。
 こういうカレーに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、日本でカレーが作られ始めた頃には、味噌と蛙が入っていたという話も聞いたことがあります。それに比べれば、随分平凡です。口に合えば何が入っていてもいいではありませんか。