新潟麦酒 エール・ド・ブルーベリー 320円也

 今日は、ブルーベリー果汁を使ったビールを飲みました。材料は、麦芽とホップにブルーベリー果汁です。ビールが出来たあとに果汁を混ぜたものではないですよ。果汁を混ぜて発酵させたものです。フルーツビールというそうです。
 蓋を開けるとブルーベリー果汁の甘い香りがまわりに広がります。この香りがなんといってもご馳走です。見た目はちゃんとビールです。地ビールにしては淡い色合いです。味のほうは、さほどブルーベリーの影響を感じませんで、苦味の穏やかなビールという印象です。

 日本国内では、ビールの原材料に使ってもいいものは法律などで決められています。麦芽とホップのほか、米やとうもろこしとかその澱粉です。果汁はビールの原材料としては認められてませんので、発泡酒という扱いになります。
 もともと、日本がビール作りをお手本にしたドイツや昔のアメリカでは、こうしたビールはなかったようで、発祥は、とにかく多様なビールがあることで知られるベルギーらしいです。
 こういう果汁を使ったビールは、最近日本国内でもあちこちで作られています。地元の農産物を使ったお酒にしようということで、ワインが一時期各地で造られましたが、新たに地ビールでも、というところなのでしょう。目新しいし、ビンが小さくて持ち運びがきき、価格も試しに買ってみようかと思わせる範囲ですしね。洋ナシ、桃、りんご、ブドウ、さくらんぼ、材料もさまざまです。

 ところで、こうした果汁を使ったビールには、麦芽をどれだけ使えとか、果汁をこれ以上入れてはいけないという規定はありません。いくら果汁を使っても構わないのです。そのため、ブルーべり果汁を使った地ビールの中には完全に紫色をしているものもあります。ほとんどワインですね。
 こういうのを見ると、ビールというのは本当に色々あるものだと思わされます。最近人気の焼酎も、さまざまな素材で作られているのを楽しむ方もいますが、それに比べればもっと色々な素材で作られてます。あんまり妙な素材だと、味のほうがいまいちだったりしますが、こういうのも面白いものです。
 ただ、一つ問題がありまして、変わった素材のビールは常連のお客さんが出来にくいんですよ。どうしたものでしょうか。