都鶴 純米 番外酒 一升瓶 1800円也

 茶色の一升瓶、表ラベル無し、首にマークの入った木札。
 飾り気のないのが逆に異彩を放ってるのが、この都鶴の番外酒。うちの店で24日にやった、日本酒の試飲会で開けました。日本酒の試飲会は毎月2回ずつくらい設定してます。一升瓶をあけたので結構残りました。しばらくこれを晩酌に楽しめます。
 このお酒を作っている都鶴酒造さんは、伏見の酒蔵です。知名度は今ひとつとまずますの間くらいでしょうか。丁寧に造ってしっかり寝かせたお酒が多いので、実に飲み心地の良いものが多いです。全体に品質の割りに、お買い得の品が多いですね。
 もともと、都鶴酒造さんは以前から、毎日の晩酌用にパック酒の純米酒を出しておられます。それに加えて一升瓶で毎日の晩酌用の純米酒として出されたのが本品です。
 値段が休めのお酒によくあるのですが、これも度数が低めです。度数が低いと水っぽく感じるものなので、それを補うような工夫がしてあるもの。よく見かけるのは酸味のあるタイプに仕上げてあるのですが、これは熟成を進めて旨味を引き出してます。度数の低いお酒では珍しいと思います。このお陰で、安いお酒とあなどるなかれ、しっかり味わえます。
 ただし、おすすめの飲み方は、冷酒かぬる燗です。常温付近だと、舌が敏感になるのもありますが、度数が低いのが感じられます。ありていに言って水っぽいんです。もっとも、これは悪いことではありませんよ。同じだけのアルコールを飲んでも、度数が低めのお酒を飲むほうが、体への負担は少なくなりますから。
 今の時期なら、小瓶に分けて冷酒で飲まれるのが良いでしょう。私もこれから飲んできます。ちなみにうちは、一升瓶が入る冷蔵庫が店にありますので、小瓶に分ける必要はありません。