小江戸ビール さつまいもラガー 460円也

 飲んだのは、現在欠品中のさつまいもラガー。
 同社はいくつかビン商品があり、緑茶やリンゴ、特別な麦などの変わった原料を使ったものもあります。その中では、うちで最も評判の良かった品です。
 度数は7度くらいとやや高め。色は黒に近いこげ茶色ですね。こんがりこげた麦のかおりと、ほのかに焼き芋のような香ばしくも甘い香りが印象的です。度数が高めなので、ビールというよりもワインか洋酒の水割りのような呑み心地です。
 5日に当店でやった地ビールの試飲会で出したときには、ブランデーみたいだという感想もありました。なるほど、いぶしたような香りと樫樽の甘い香りの組み合わせは似てます。少しだけで「お酒を飲んだ」気になれるのが良いですね。

 ところで、ビール好きの方の中には、ビールを造るには、麦とホップだけで他に何も加えないほうが良いという方がおられます。私もそう思ってましたし。確かに味は二の次、コストダウンが目的で、別の材料を使うのなら、何も加えないほうが良いに決まってます。実際大手のビール工場で使っておられる米やとうもろこしは、お世辞にも良いものではありません。米なんてそのまま砕いて粉にする他に使い道がないようなものです。素人考えですが、食べて美味しくないものを、加工して美味しくするのはなかなか難しいと思います。
 ただ、さつまいもラガーのようなものを飲むと、麦のほかにいろいろ加えるのも面白く思えてきます。なんといっても美味しいですから。これは他の地ビールメーカーさんの商品ですが、米でも良いものを使うとすごく美味しいんです。
 こういうのに目覚めると、ビールが無限の可能性を持ってるなと思えてくるんですよね。