尾瀬の雪どけ ビン囲い 本生 四合ビン 1400円也

 選挙の日は、普段全く見ないテレビに噛り付き、候補者の当落に一喜一憂するのが常です。
 しかし、普段テレビを全く見ないので、テレビのおかしいところがそのままです。台風でアンテナが駄目になってるのも、途中の線が切れてるらしいのもそのままで、画面に映る映像は、見られたものではありません。人の顔は見分けられても、字幕が読めない程度です。それでも、ラジオよりはましだろうと、インターネットと併用で見ることにしました。
 そういう段取りをして、昼食後から一杯やりました。明るいうちのお酒というのは、夜に飲むのとはずいぶん違って、何もなくとも明るい気分になります。それに、酔い覚めまでの時間が十分にありますから、翌日に酒が残ることも、まずありません。
 良いこと尽くめだと思うんですが、あまりする方は少ないようですね。何ででしょ。

 さて、飲んだお酒は2種類。いずれも日本酒ですが、主に尾瀬の雪どけ純米吟醸生原酒を飲みました。冬の季節限定品を今まで残していたものですが、これが最後です。そう思うとなんとなく名残惜しい。
 この尾瀬の雪どけですが、女性や日本酒になじみの薄い方にもずいぶん好評です。純米吟醸の生原酒ですから、なんといってもはっきりとした良い香りが、好印象になってるんでしょう。味のほうも辛口に仕上げていながら、麹から来る旨味と口の中で広がる酸味がうまく調和して、満足感をもたらしてくれます。若い蔵人さんたちの造るお酒なので、個人的に親近感があるので、余計そう感じるのかもしれません。
 このときはひねりもなく冷酒で飲みましたが、意外に思われるかもしれないですが、ぬる燗にして美味しいという方もありますね。燗をつけるときには、他のお酒よりも温度に気を使いますがね。
 

 既に投票を済ませてますから、こうして少しばかり飲みまして、ほろ酔いの良い気分で開票時間の八時が来るのを待つばかりというところで飲むのはおしまい。やや酔いが醒めたところで、テレビに向きあいました。
 正直、先に飲んでおいて良かったです。上でも書いたとおり、テレビを見ませんから劇場型といわれる選挙演出に無縁で、飾り気のない活字で政治動向やら政策やらを読んでますから、まさか自民「圧勝」なんて思ってもいませんで、信じられませんでした。あんな失政首相が支持されるのが信じられなかったです。正直「世の中まちがっとる」と思いました。
 ただ、後になって実際の投票数が出てきたのを見ると、それほどの差がありません。あれだけの獲得議席の偏りは、選挙制度によるものだということです。優勢法案の批判票とも言うべきものは、随分あるんです。国民の支持というには随分控えめなものです。
 なるほど、間違っていたのは世の中ではなく、選挙制度だったようです。