上賀茂 森田さんの四角豆 150円也

「あの〜 これなんですか?」
 熱心な農家さんは、新しい作物にも意欲的に取り組まれるもの。ときどき見慣れないものを分けていただけるのですが、今回もなかなか変わってます。長さは15センチくらい。どうやら菜豆の類のようです。形だけならオクラに似てますが、ずんぐりしてます。漫画に出てくる葉巻みたいなもんでしょうか。それに表面はつるんとしていて、断面は十字型の星みたいな形です。
 森田さんの解説では四角豆というもので、根の部分に芋のようなものが出来て食べられるんだそうです。豆の仲間は、根にタンパクを作る細菌が寄生している粒粒がありまして、どうやらそこが芋のようになるんだとか。
 とはいえ、それが食べられるようになるのはまだ先のこと。まずは実です。さっとゆでただけのものを味見しました。歯ごたえや舌触りは、にが瓜に煮てるでしょうか。シャクシャクしてます。味のほうは、例えば三度豆やさやえんどうほどには、旨味がありませんで、レタスみたいにあっさりしてます。鰹節に醤油のおひたしとか、サラダに加えてドレッシングで頂くとか、そういうのが似合うと思います。
 お客さんの反応も結構良く、なかなか面白い食材になりそうです。ただ、こういう菜豆は旬が短いので、定着する前に終わってしまうかもしれません。もちろん来年がありますけれどね。