農と食を学ぶ連続講座 第6回

 昼間には、仕事を抜けて京都の農家の方から学ぶ勉強会に参加してきました。場所は、京都駅の南にあるJA会館です。この連続口座は、京都大学農学部有機農業を研究しておられる西村和雄さんが発起人です。月1回ずつ一年間にわたって開かれ、毎回、京都の農家の方から農業や作物についてのお話を聞くものです。
 今回は、鷹峯の樋口昌孝さん。少し前に、漫画の味いちもんめにも出ていたと思うんですが、14代、400年続く農家で、かなり有名な方です。
 お話の前半は、主に代々受け継がれてきた自家製の種を守ることの大切さについてです。400年続く農家ならではの重みがあります。ことあるごとに現場第一を共闘され、仕事に対して大変厳しく取り組んであられる方だというのが、話の端々から伝わってきます。
 その一方で、幼稚園の子どもたちに野菜や農業に関心を持ってもらおうと、子どもたちに茄子を収穫させ、幼稚園で料理して食べるという企画をされていたり、樋口会といって、若手の料理人にご自分の旬のお野菜と旬の魚で料理してもらい、素材への理科を深めてもらう会もひらいいておられるそうです。地道で実直に取り組む姿勢に、いろいろと感心させられました。
 ところで、この樋口さんとは全く接点がなかったのですが、うちのごく近くの料亭にも野菜を卸しておられることが分りました。なんとも京都は狭いものです。