大津 春のきき酒会

yamaokasakeya2006-04-16

 もと滋賀酒販といった酒問屋さんが、毎年大津プリンスホテルで開いておられる試飲会です。去年までは、春にワイン、秋に日本酒と焼酎だったのですが、今年から入れ替えて、春に日本酒と焼酎、秋にワインの会が開かれることになりました。
 日本酒は年末を中心に、とにかく冬によく売れます。そのため、日本酒の試飲会は、冬に向けてテコ入れすべく、秋に行われることが普通です。そこを方針を変えて、売れない夏に向けてのテコ入れをすることにしたそうです。
 しかし、秋に比べて、出ているお酒が少ない。そして、当初もくろみでは並んでいるはずの、夏向けの商品も出ていない。秋に出ていた商品と代わり映えしない。今ひとつです。
 事情通のかたも言っておられましたが、時期がよくなかった。冬に向けての絞りたてはそろそろ在庫が切れるか、そうでなくとも酒によっては味が落ちてくるころ。夏に売り出す冷酒は、まだ熟成が甘く、出すには早い。それがこんな結果になったようです。
 あと、問屋さん主催の企画ですから、各蔵とも、それなりに売れているもの、主力のものをだしておられます。しかし、そういうものは、どうしても似通ってくるもの。逆に一ひねりもふたひねりもした、非常に個性的なものが少なめになってしまいます。こういう場だと、来た人をびっくりさせて蔵の印象を強くするというのも、一つの方法だとは思います。邪道かもしれませんけど。
 とはいえ、そこはさすが関西最大の日本酒イベントです。出ている酒の種類、参加している人数とも、とんでもないものがあります。いくら時間があっても回りきれないですし、人ごみで大変なことになっています。リュックサックを背負っていては邪魔でしょうがない。そんな具合でした。

 さて、お酒を見て回った成果ですが、招徳さんから秋の新製品の情報をいただいたり、壱岐の華さんの地元麦の商品をご案内いただいたり、都鶴さんの生酒のよさを再確認できたり、喜多屋さんの玉露焼酎の通常版が出ているのを知ったり・・・
 ぼちぼちと品揃えに反映させます。