ビアフェスティバルin一ノ関 2007

yamaokasakeya2007-08-20


 日本各地で開かれるようになってきた地ビールイベントですが、あとこちのイベントを参加された人の多くが、一番すばらしいと絶賛されるのが、一ノ関で開かれているビアフェスティバルです。
 お盆も終わって、酒屋が少し一休みするこの時期、実は近所の地蔵盆が行われているのを尻目に、一ノ関まで行ってきました。できれば長旅は避けたかったので、長距離バスを使うつもりもあったのですが、いつになく切符の売り切れるのが早く、思いなおして青春18きっぷで行くことにしました。
 青春18きっぷは一日、在来線が乗り放題という切符です。これを使うと、京都から仙台までたどり着けます。ここで一泊して、当日一ノ関で催しに参加。終わったら、また仙台で一泊し、翌日京都にもどるという日程。


 まずは一日目、18日です。京都駅で始発電車を待っていると、草津駅で人身事故の放送。始発電車も走っていない時間に、まさかの事故で、乗る予定の始発電車と乗り過ごしてもこれに乗れば、予定通りつけるはずという次の電車が運休になり、大慌てする羽目に。
 結局、事前に時刻表では見落としていた東京付近の列車に気づき、遅れを取り戻すことに成功。なんとか予定通りに仙台到着。
 しかし、この時点で10時も過ぎていて、ホテルの手続きを済ませたころには、飲み屋さんまで看板になり始める11時過ぎ。仙台の美味しい夜を楽しむことも振るわず。仕方なく入った深夜営業の回転寿司は、さすがに値段の割りにネタがいいなと思えたものの、注文がとおったもののうち三割くらいは出てこないというユニークなお店でした。




 二日目、19日。日曜日でビアフェスは最終日です。
 十分間に合うつもりで、ホテルも早めに出たのですが、寝ぼけ眼で電車の時間を勘違いし乗り遅れました。それでもすぐ次の電車に乗って、一路一ノ関へ。
 天気は雨の心配は無さそうなものの、青空が見えない曇り空。体感温度も30度を割るくらい。汗をかいて飲みたいので、長袖に着替えます。ビールはチケット制で、MサイズとLサイズに分かれています。正直、Sサイズが欲しいところですが、Mサイズのチケット8枚綴りを2枚買って、背水の陣の心境で飲み始めました。

 ビールの状態は、会場内に置かれた冷蔵車での保管のため、申し分ありません。

 それにしても、地ビールの会社がずらり勢ぞろいという催しは、東京や大阪でもあるのですが、地元の食べ物を出す天幕もずらり連ねているのは壮観です。食べ物だけを頂きに来るくらいの値打ちがあります。

 岩魚、ホタテ、ハム、ビール煮込み・・・。そして、所狭しと並ぶ机に座るのは、地元のごく普通の家族連れで来ている方々と出品しているブルワーの方々。

 地元の人たちの輪、ブルワーさん同士の語らいの輪、それがうまく馴染んでいます。日本酒最大のイベントである西条の酒まつりも、地元の人たちが全国の銘酒に舌鼓をうっておられる催しなんですが、酒蔵の方の参加はあまりありません。そういう意味では、非常に珍しいともいえる雰囲気です。
 二日目で帰られたブルワーさんが多かったそうですが、それでも地元の蔵ビールさん、政宗ビールさん、銀河高原ビールさん、遠方からは、よなよなエールさん、ネストビールさん、サンクトガーレンさん、合同酒精さんといった方々がおられてご挨拶ができました。すばらしい。

 もちろん、遠来のビール好きも結構な人数で参加しています。東京から団体で来られた方々、新幹線でのかた、知った顔があったり、新たにご挨拶したり。和気藹々とした中で、試飲を繰り返しながら、一日が終わりました。
 あらかじめ買っておいたチケットは、結局、最後の二杯分は飲み干すことができず、味見だけでした。ちょっと勿体無いですね。その分料理のほうを満喫したということで、良しとしましょう。


 終了後に仙台に戻ったのですが、飲み疲れから宿で一服したら、あっという間に11時すぎ。また前夜のように、美味しい夜を逃してしまいました。




 三日目、二十日。少し二日酔い気味でしたが、そのまま一路京都へ。とちゅう、乗換えを間違いましたが、やはり遅れを取り戻して事なきを得ました。


 なんだか、夢のようなイベントでした。こういう催しが、各地に広まって欲しいですし、地ビールだけでなしに日本酒でも広まって欲しいものです。