日吉胡麻 中村新さんの田植え

yamaokasakeya2008-06-08


 日吉胡麻の中村新さんの田んぼの田植えに行きました。中村さんは、ライ麦ビールのライ麦を作っていただいたかた。今年もライ麦が順調に稔っておりますが、新たに水田にも挑戦されます。と言っても、面積が小さいのでとりあえずは自家消費用だそうです。
 ただ、先日うかがったときに、今どき珍しい苗代で苗を育てておられましたので、来れはぜひ以下ねばと思っておりました。

 せっかくなのでご一緒する方がないかと声をかけたところ、急な呼びかけの上、朝の7時半出発にもかかわらず、お二人がきてくれました。うちの車で向かいます。
 集合の少し前のほどよい時間に着きましたので、穂が垂れ始めたライ麦の畑を少し眺めてから、目指す田んぼへ。前夜は降っていたのが一転快晴。田植えにはもってこいです。

 参加されたのは、私たちのほか、親子連れ、学生さん、中村さんの登山仲間、研修生の方など多士済々。総勢で20人くらいでしょうか。これは午前中に終わりそうな顔ぶれです。簡単な自己紹介のあと作業開始です。

 用意されたのは、飯米のフクヒカリに赤米と黒米の苗。
 元京大農学部の西村和雄さんに作業の要領を教わりながら、植えやすいように苗箱の苗を田に投げ込んだり、苗代の苗の泥を落としたりと、準備を済ませて、植え付けにかかります。

 さて、人数は揃っておりましたが、何しろ中村さんは初めての稲作りです。大勢そろっての田植えを段取りするのは、なお大変です。
 始めのうちは結構てこずりまして、えらく時間がかかりました。一時間ほどで一、二割くらいしか進まないような勢いです。とはいえ、そのうちに慣れも手伝って順調に進むようになり、お昼ごはんまでには6割ほど終えておりました。

 ところでこの田んぼは源流に近いので、平野部とは少々変わった生き物がいます。
 田植えを済ませてしばらくになる隣の田んぼには、山ほどのおたまじゃくしとアメンボがいましたが、田植えをしているこちらには、それに加えて豊年エビがちらほらと。それから澄んだ水ならではのイチョウウキゴケもヒメウキクサに交じって漂っていました。コオイムシの姿もありましたね。「田の虫図鑑」が欲しくなりました。

 お昼ごはんは、おにぎりに稲荷ずしに野菜のてんぷらに煮付けと、外で食べる開放感も手伝って、実に美味しく楽しくたべました。用意していただいた西村和雄さんの奥さまら女性陣の方々には、感謝感謝です。

 さて、昼ごはんが終わってからもう一仕事なのですが、このあと先約がありまして、京都にとんぼ返りして、日本酒の勉強会に向かいました。慌しい一日です。