サンクトガーレン ＸＰＡ 450円也

　ワインかジュースか。栓を抜いたときにそんなふうに思いました。そのくらい良い香りです。

　飲んでみたのは、スイーツビールが話題を集めている、サンクトガーレンさんの新商品「ＸＰＡ」です。前日に入荷しましたが、ここはやはり解禁日である正式発売日に味見してみました。
　ビールの区分ではＩＰＡになりまして、ホップをたくさん使った香りの高く濃厚な味わいのはず。スイーツビールが話題を集めているといっても、もともとアメリカでビール事業を始められた会社で、本格的なアメリカ風のビールを作ることにかけては、創業以来定評があります。サンクトガーレンさんのこういうビールですと、すくなくともハズレはありませんので、どこまで美味しいのかが楽しみでした。

　結果はと言えば、上で書いたように、味わう前から大喜びです。もちろん、飲み頃温度の少しぬる目まで瓶が暖まるのを待っていたのもありますが、それにしても香りが素晴らしい。

　このへんで、横浜の水道水源を使ったとか、ペリーにちなんでいるとか、そういう商品の話題のことはすっかり忘れてしまっております。水の特性がどうとか、いくらかでも語れたら格好いいんでしょうけど、そうもいきませんね。

　さて、飲んでみると、濃厚さと澄んだ味わいが一緒になったところへ、すかーんと脳天に抜けるような苦味があります。暑い時期には実に美味しく感じられる苦味ですね。それも、大手のビールにある苦味とはまた違うもので、個人的にはこちらが好みです。
　ふた口、み口と飲みすすめると、苦味も少し慣れて、今度はホップから来る柑橘の香りが心地よくなってきまして、ころりと表情が変わります。いろいろと楽しめる一本ですね。

　なお、こちらの商品、すでにあちこちで取り上げられているようで、今後の展開も楽しみなことです。